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清水 淳 水中デジカメインプレッション

このページでは、オリンパス防水プロテクターPTシリーズ、またはPTシリーズに関連した製品の性能を水中写真家、清水淳氏が実際に使用して感想や特長をそのままお伝えします。

本コンテンツ内で清水淳氏が紹介する他社製品については、オリンパスが動作保証をするものではありませんのでご了承ください。

E-410 + PT-E03 清水淳スペシャルシステムをリポート
E-410の製品紹介はこちら  PT-E03の製品紹介はこちら

E-410 清水淳スペシャルシステムの紹介

最新型デジタル一眼レフ「E-410」と専用防水プロテクター「PT-E03」のインプレッションを前回取り急ぎご紹介したが、今回は実際に水中でよく使われるレンズである「ZUIKO DIGITAL ED50mm F2.0 Macro+EC-14」と「ZUIKO DIGITAL ED8mm F3.5 Fisheye」の使用感をお伝えしたい。
前回のインプレッションではまだ試作品段階だったアテナ工央製のグリップ&ベースと光スレーブフラッシュのセンサーを取り付けるブラケット「マルチファイバーブラケット」も製品化され、ほぼ完璧なシステムになってきている。これがあれば、オリンパスの純正水中外部フラッシュ「UFL-1」も接続可能になっているためにその相性も興味があるはずだ。

UFL-1

単3アルカリ、ニッケル水素 2本駆動
TTLとマニュアル発光が選択可
ガイドナンバー14(ISO100陸上 拡散板使用時GN11)
色温度5600K 拡散板使用時5100K
照射範囲28mmレンズカバー(35mmフィルム換算)

但し、プレ発光キャンセル回路は搭載されていないのでマニュアル発光を使う場合にはカメラ側の内蔵フラッシュモードをコントロールして本発光のみに設定する。
例えば、
☆ SP-550UZ、C-7070 Wide Zoomのスレーブ発光モード
☆ E-410のフラッシュ発光量補正(1/64、1/16、1/4、FULL)
UFL-1
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マルチファイバーブラケット

アテナ工央製
品名:マルチファイバーブラケット
品番:B/MFB-PTE03
価格:ブラケットセット ¥14,200(税込¥14,910)
適合カメラハウジング:オリンパス PT-E03、PT-037
光ケーブル適合機種(取付位置)
・S&S製 L型光ファイバーケーブル
・INON製 光DケーブルキャップセットW9
・アテナ央工製 リングフラッシュ光ケーブルコード
マルチファイバーブラケット

E-410と純正水中フラッシュUFL-1のセットを検証

E-410の内蔵フラッシュと純正水中外部フラッシュ「UFL-1」のセッティング方法をまず解説する。このセットはオリンパスの純正品以外に、スレーブで同調させて発光させるために、他社製の「マルチファイバーブラケット」と「L型光ファイバーケーブル」が必要になる。
まず、プロテクターPT-E03の中にE-410をセットする際に内蔵フラッシュをポップアップさせて収納する。プロテクターPT-E03の上部アクセサリーシューにアテナ工央製「マルチファイバーブラケット」をセットして「UFL-1」との間をSEA&SEA製の「L型光ファイバーケーブル」で接続する。
接続アクセサリーさえ揃えば、セッティングはいたってシンプルだ。
通常は水中モードにセットして、内蔵フラッシュのモードを強制発光、UFL-1のモードもTTLにセットする。光量の調整はカメラ側のフラッシュ補正を操作してコントロールするが、マニュアル発光させたい場合は、カメラ側でコントロールすると簡単だ。外部フラッシュはTTLのままで、カメラの内蔵フラッシュをマニュアル発光で1/64,1/16,1/4と調整することができる。プレ発光に反応して本発光時に逃げてしまう臆病なハゼ等の撮影は、一度しか発光しないマニュアル発光でコントロールする方法もある。もちろん露出もマニュアルでの調整になる。
E-410&PT-E03にZUIKO DIGITAL ED50mmF2.0Macro+EC14を接続 E-410&PT-E03にZUIKO DIGITAL ED8mmF3.5Fisheyeを接続

清水淳スペシャルシステム マクロ撮影用

カメラ:E-410
水中プロテクター:PT-E03
レンズ:ZUIKO DIGITAL ED50mm F2.0Macro
テレコンバーター:EC-14
フォーカスギヤ:アテナ工央製 50mm+EC14用
防水レンズポート:アテナ工央製 マクロポート50+ER-E01
フラッシュ:UFL-1x2
フラッシュ接続/コード:SEA&SEA製 L型光ファイバー
フラッシュ接続/ブラケット:アテナ工央製 マルチファイバーブラケット
グリップ:アテナ工央製 AT/GripPT-E03
キャリアー:アテナ工央製 ATキャリアーPT−E03ショート
アーム:INON製×2 アームSセットYS
フォーカスライト:フィッシュアイ製 FIX LED48DX
フォーカスライトアーム:PTSA-02
レンズフォルダー:INON製 67MレンズフォルダーW

清水淳スペシャルシステム ワイド撮影用

カメラ:E-410
水中プロテクター:PT-E03
レンズ:ZUIKO DIGITAL ED8mm F3.5 Fisheye
遮光リング:マリンプロダクトオリジナル
防水レンズポート:PPO-E04
フラッシュ:UFL-1x2
フラッシュ接続/コード:SEA&SEA製 L型光ファイバー
フラッシュ接続/ブラケット:アテナ工央製 マルチファイバーブラケット
グリップ:アテナ工央製 AT/GripPT-E03
キャリアー:ATキャリアーPT−E03ショート
アーム:INON製 アームMセットYSx2

微小な生物を大きく撮影するマクロ撮影

ZUIKO DIGITAL ED50mmF2.0Macro+EC-14
マクロ撮影なら迷わずこのレンズの組み合わせをチョイスして欲しい。
35mmフィルム換算で140mmのマクロレンズとなる。
エビ、カニ、ウミウシ、ハゼなどはこのレンズシステムを使う。
アテナ工央製のポートを使えばポート先端に67mmクローズアップレンズをセッティング可能。
シグマの105mmマクロレンズを収納するテレマクロポート105も用意されている。E-410はフォーサーズマウントなのでこのレンズは35mmフィルム換算で200mmの望遠マクロになる。さらに1.4倍のテレコン「EC-14」を装着すると何と300mm/3倍になるのでマクロフリークには嬉しいシステムになる。

マクロ撮影1
ZUIKO DIGITAL ED50mm F2.0 Macro+EC-14

水温が暖かくなり、ダイバーが増えて来るとハゼ団地もにぎやかになる。他のダイバーがいなくなってから待つこと5分、一度引っ込んだハゼも顔を出し始めている頃だ。
お気に入りのハゼを最短で狙った。

カメラ:E-410
フラッシュ:UFL-1×2
レンズ:ZUIKO DIGITAL ED50mm F2.0 Macro+EC-14
撮影モード:マニュアルモード
絞り値:F8
シャッター速度:1/180
露出補正:±0
ISO感度:100
画質:RAW
撮影地:慶良間 座間味島 唐馬

マクロ撮影1

ディフューザーブラケットでの撮影

内蔵フラッシュの光を独特の擬似発光面の形状で拡散させ、外部フラッシュ無しでマクロ撮影を行うことを可能にするシステム。最短撮影距離で撮影するようにポート直前で高倍率撮影する手法には向かないが、ある程度ポートから離れていれば光が回る。アテナ工央製のポート、マクロポート35、マクロポート50との組み合わせでポート本体の照射ケラレが最小限になり、ワーキングディスタンスはマクロポート35では10cm以上、マクロポート50は12cm以上で照射ケラレが起きない。コンパクトなシステムでハゼの撮影などに重宝する。

ディフューザーブラケットの取付状況 ディフューザーブラケットの取付状況
カメラ:E-410
水中プロテクター:PT-E03
レンズ:ZUIKO DIGITAL ED50mm F2.0 Macro
テレコンバーター:EC-14
フォーカスギヤ:アテナ工央製 50mm+EC14用
防水レンズポート:アテナ工央製 マクロポート50+PER-01
フラッシュ:内蔵フラッシュ
フラッシュ接続/ブラケット:アテナ工央製 ディフューザーブラケット
グリップ:アテナ工央製 AT/GripPT-E03
キャリアー:アテナ工央製 ATキャリアー PT-E03ショート

マクロ撮影2
シグマ105mmMC+ディフューザーブラケット

シグマの105mmレンズをE-410にセットして、外部フラッシュを使わず、ディフューザーブラケットを使って撮影した。軽量のシステムなので、アテナ工央製AT/GripPT-E03を付けないと水中で浮いてしまう。楽でよいシステムだ。

カメラ:E-410
フラッシュ:内蔵フラッシュ
レンズ:シグマ105mmMC
撮影モード:マニュアルモード
絞り値:F11
シャッター速度:1/180
露出補正:±0
ISO感度:100
画質:RAW
撮影地:慶良間 座間味島 唐馬

マクロ撮影2

迫力のワイド撮影なら

ZUIKO DIGITAL ED8mm F3.5 Fisheye
ワイド撮影なら8mmフィッシュアイレンズを最初に選ぶと良い。
中途半端なズームレンズより水中特有の遠近感やワイド感を得るのに最適なレンズだからだ。大きなイソバナやサンゴの群生、半水面や水中景観の撮影にはこのレンズが必要だ。専用防水ポート「PPO-E04」が必要になる。
コンパクトな水中外部フラッシュ「UFL-1」を2灯で使用すれば余程被写体が遠くない限り十分に光が回る。もしも光量が足りないと感じた場合は、ISO感度を200にすればガイドナンバーは約GN20になるので十分なはずだ。

ワイド撮影1 マンタ石垣
ZUIKO DIGITAL ED8mm F3.5 Fisheye UFL-1×2

 

ワイド撮影2 粟国島ギンガメアジ
ZUIKO DIGITAL ED8mm F3.5 Fisheye UFL-1×2

ワイド撮影1

友人の船で川平まで行きマンタをジックリ撮らせてもらった。1ダイブのだけのスケジュールだったがE-410の水中モードとTTLフラッシュの組み合わせで、ほぼ押すだけの操作で撮りきった。ファインダーに集中していても、裏切らないシステムが出来たのは嬉しい。

カメラ:E-410
フラッシュ:UFL-1×2
レンズ:ZUIKO DIGITAL ED8mm F3.5 Fisheye
撮影モード:水中ワイド1
絞り値:F10
シャッター速度:1/180
露出補正:-0.3EV
ISO感度:200
画質:RAW
撮影地:石垣島 マンタスクランブル

ワイド撮影2

愛艇で梅雨明け直後の粟国島へ遠征した1ダイブ目にギンガメアジのトルネードに出くわした。世界中のどこよりも迫力のある渦巻きだった。マンタと違いカメラのアングルが凄まじく変るので、露出補正を水平-1.3、あおり-0.7、をいそいそと変えながら至福の瞬間を楽しんだ。

カメラ:E-410
フラッシュ:UFL-1×2
レンズ:ZUIKO DIGITAL ED8mm F3.5 Fisheye
撮影モード:水中ワイド1
絞り値:F7.1
シャッター速度:1/180
露出補正:-1.3EV
ISO感度:100
画質:RAW
撮影地:粟国島 筆ん崎

ZUIKO DIGITAL ED8mm F3.5 Fisheye 清水淳スペシャル遮光板

ZUIKO DIGITAL ED8mm F3.5 FisheyeをE-410&PT-E03の組み合わせで使い、内蔵フラッシュからのスレーブで外部フラッシュを同調させる場合は、内蔵フラッシュの光がドームポート内に入り込まないように、遮光板をレンズに装着する。私は自作で円盤型のゴムのドーナツを作りレンズにはめている。直にサードパーティーから製品として出て来る情報があるが、それまでは一寸工夫して用意してもらいたい。と同時に内蔵フラッシュ光が被写体側にもれないように「マルチファイバーブラケット」等の装備も併用してもらいたい。
ZUIKO DIGITAL ED8mm F3.5 Fisheye 遮光板

今回使用したコンバージョンレンズセットの紹介

マクロ撮影に最適! ZUIKO DIGITAL ED50mm F2.0 Macro+PPO-E03+EC-14+PER-E01
「ZUIKO DIGITAL ED50mm F2.0 Macro」は、離れて撮るマクロも寄って撮るマクロも両方楽しむことができる。もっと大きく写したい場合は、テレコンバーター「EC-14」がお勧め。レンズとカメラの間に挟み込んで使用するレンズだが、同じ距離で撮影した場合、テレコンバーター無しの場合に比べて1.4倍の大きさに被写体を拡大して撮影することができる。
※テレコンバーター EC-14を使用するには、防水延長リング PER-E01が必要です。

ZUIKO DIGITAL
ED50mm F2.0
Macro

ズイコーデジタル随一の明るさを有する、高性能なF2.0大口径中望遠マクロレンズ。
ZUIKO DIGITAL ED50mm F2.0 Macro
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PPO-E03

ED 50mm F2.0 Macro用防水レンズポート。
PPO-E03
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EC-14

交換レンズの焦点距離を1.4倍に伸ばすテレコンバーター。
EC-14
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PER-E01

テレコンバーター EC-14を、ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macroと組み合わせて使用する時に必要な防水延長リング。
PER-E01
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ワイド撮影に最適! ZUIKO DIGITAL ED8mm F3.5 Fisheye+PPO-E04
被写体に目一杯寄って被写体の大きさを確保しながら、周りの景観を写し込み、強烈なワイド感を演出するワイドマクロの手法には「ZUIKO DIGITAL ED8mm F3.5 Fisheye」がお勧め。
画面の対角線上の画角が180度とかなり広い画角を有し、距離感を誇張するデフォルメ効果を利用し、独特な表現力がある水中撮影ではポピュラーなレンズである。透明度の良くない環境でもワイド撮影が楽しめるので、ワイド撮影には欠かせないレンズと言える。

ZUIKO DIGITAL
ED8mm F3.5
Fisheye

イメージセンサーの対角線方向に180°の画角を有する、高性能な対角線魚眼レンズ。
ZUIKO DIGITAL ED8mm F3.5 Fisheye
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PPO-E04

ED 8mm F3.5 Fisheye用防水レンズポート。
PPO-E04
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