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清水 淳 水中デジカメインプレッション

このページでは、オリンパス防水プロテクタPTシリーズ、またはPTシリーズに関連した製品の性能を水中写真家、清水淳氏が実際に使用して感想や特長をそのままお伝えします。

本コンテンツ内で清水淳氏が紹介する他社製品については、オリンパスが動作保証をするものではありませんのでご了承ください。

水中撮影エントリー機種として最適なモデルをリポート

μ760の製品紹介はこちら  PT-036の製品紹介はこちら

水中撮影エントリーモデルとして最適

生活防水のデジタルカメラ「μ760」のインプレッションを常夏のリゾートモルディブで行ってきたのでご報告。今回は、水中写真ビギナーに重宝する「CCDシフト式手ぶれ補正」と水中では難しい自然な色合いを再現する「水中モード」搭載の3倍ズーム機で「マンタを激写しよう」というもので、一年中そこに行けばマンタに出会える暖かいモルディブを選んだ。

進化した機能は水中でも大活躍

μ760は2006春に発表になったμ710の後継機にあたるモデルで、ちょっと見ただけでは大幅な変更は見当たらないように感じるが、実際は大幅な改善がなされて格段に使いやすくなっている。
主な変更点として、「CCDシフト式手ぶれ補正機能」が搭載された。液晶モニターもμ710の11.5万画素から23万画素の高精細で見やすいものに変更され、さらに明るいところで見やすいパワーブースター付になった。小型のμの唯一の弱点とされるバッテリーのもち具合もCIPA規格で180枚から200枚と10%改善されている。バッテリーの容量は変わらないので省エネが進んだ結果といえる。これらの改善点はどれも水中撮影において有効で使いやすい変更点になっている。さらに、節電モードが搭載されているのでこれをONにしておけば液晶モニターを点けっぱなしになりがちな水中撮影でも、自動的にこまめにモニターを消灯してくれる。明るい南のリゾートでは今までの液晶モニターではかなり見づらかったが今回の変更でずいぶんと見やすくなった。液晶モニターが良い物に変わると撮影後の確認時でも明るくキレイに再生されるので上手くなった気にもなる。また泳ぎながらのマンタ撮影では「CCDシフト方式」の手ブレ補正も大きく貢献してくれた。

今回の撮影では天候が悪く暗い環境での撮影となった。当然シャッター速度は落ちてくる。感度を上げて撮影すればシャッター速度も上がるが、やはり作品を狙うとなると最低感度で撮りたくなるものだ。低速での撮影は手振れがおきやすいがμ760ならそんな心配も無い。その他マクロやワイドマクロ撮影、コンバージョンレンズを使っての撮影なども昨年より変更された新水中モードの効果が出て良好な撮影ができた。

朝からスコールに見舞われることも
朝からスコールに見舞われることも
水中モードで自然な色合いを再現
露出時間 : 1/250秒、レンズF値 : F3.4
露出制御モード : 水中ワイドモード
フラッシュ : 発光

水中ワイドモードでマンタの撮影


μ760を専用プロテクタPT-036にセット。UN社製のワイドコンバージョンレンズとINONの外部フラッシュD2000を併用する。今回アンティスから出ている軽量アームを使ってみたがかなり感じが良かった。コンパクトデジカメには最高にマッチする。
ワイドコンバージョン+外部フラッシュ+軽量アーム

撮影モードは、「水中ワイドモード1」。ISO感度だけデフォルトから変更してISO80に固定する。外部フラッシュを使った撮影なので、明るさ不足は心配せず画質を優先して調整した。マンタが来るクリーニングステイションでひたすら待ちながら、ダイバーをマンタに見立てて背景の明るさを決める。あおりで露出補正-0.7、水平で-1.0と太陽が出ていないのであおりも水平もあまり変わらない。フラッシュの光量コントロールはD2000をS-TTLにして2目盛マイナスにセットする。モルディブは浮遊物が多いので-0.5STOPの減光板を装着する。後はマンタが来るのを待ち、シャッターを切りまくるだけ。待つこと20分大きなマンタが何枚も現れた。

水中ワイドモードでマンタを撮影1
露出時間 : 1/400秒、レンズF値 : F3.4
露出制御モード : 水中ワイドモード
フラッシュ : 発光
水中ワイドモードでマンタを撮影2
露出時間 : 1/320秒、レンズF値 : F3.4
露出制御モード : 水中ワイドモード
フラッシュ : 発光

水中での手ブレ補正の効果

「CCDシフト式手ぶれ補正」の実力を試すため、手ブレが起きやすい、やや暗い環境でフラッシュを使わないで撮影する。初心者ダイバーが泳ぎながら撮影している状況に似せて、体を安定させずに泳ぎ、わざと手ブレを起こしやすく撮影してみた。

手ぶれ補正OFF

 

手ぶれ補正ON

カメラが動いて被写体がブレて写っている ブレが止まって写っている
カメラが動いて被写体がブレて写っている   ブレが止まって写っている

水中モードでマクロ撮影


臆病な被写体を狙う場合は水中マクロモードを使う。μ760はズームを最も望遠側にセットした場合、被写体まで約65cm離れた位置で撮影可能。近づいても撮影が可能な被写体を撮る場合は水中マクロモードのまま、ズームをワイド側に設定すると被写体に約20cm迄寄って撮影が可能。手ブレ補正はONにセットすると良い。極小な被写体を狙う場合はクローズアップレンズを使う。
水中マクロモードで撮影露出時間 : 1/80秒、レンズF値 : F4.1
露出制御モード : 水中マクロモード
フラッシュ : 発光

クローズアップレンズを使ったマクロ撮影


46mm径の小型の水中用クローズアップレンズ「PCU-02」なら内蔵フラッシュのみで撮影が可能。エビ、カニ、ウミウシの撮影には必ず用意したいアクセサリーだ。ただし、被写体までの距離は極接近(12-13cm)しなければならないので、臆病な被写体の撮影には向かない。

クローズアップレンズを使用して撮影露出時間 : 1/125秒、レンズF値 : F5.7
露出制御モード : 水中マクロモード
フラッシュ : 発光

クローズアップレンズ

UN社製クローズアップレンズは水中約6倍(面積比)で40m耐圧水中用に作られている。
PCU-02 UN社製
PCU-02

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水中モードでワイド撮影


水中ワイドモードは、水のブルーを生かしながら被写体を明るく鮮やかに表現することが可能。ワイドマクロ的な撮影も水中ワイドモードを使う。背景のブルーの濃度は露出補正を使ってコントロールする。被写体に出来る限り近づく事が成功の鍵。
水中ワイドモードで撮影露出時間 : 1/30秒、レンズF値 : F3.4
露出制御モード : 水中ワイドモード
フラッシュ : 発光


ワイドコンバージョンレンズを使ったワイド撮影


一般的に販売されている67mm径ワイドコンバージョンレンズを市販のステップアップリングを使用してセットする。 46mm→67mmのステップアップリングを装着後、ワイドコンバージョンレンズをセットする。また、最近46mm径のワイドコンバージョンレンズも発売されている。ただし、ワイドコンバージョンレンズを使う場合は内蔵フラッシュがケラレて照射にムラが出るので、外部フラッシュの併用や自然光のみでの撮影になる。
ワイドコンバージョンレンズを使用して撮影
露出時間 : 1/500秒、レンズF値 : F3.4
露出制御モード : 水中ワイドモード
フラッシュ : 発光

ワイドコンバージョンレンズ

本格的なワイド撮影をするなら水中約0.58倍のUN社製PWC-01がおすすめ。
PWC-01 UN社製
PWC-01
市販の46→67mmのステップアップリング使用により装着

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外部フラッシュシステム

ワイドコンバージョンレンズを使用する場合やライティングを工夫したい場合に外部のフラッシュシステムを使用したい。おすすめのシステムはSEA&SEA YS-110、INON D-2000など。フラッシュの照射量を撮影ごとに細かく調整しなくても良いTTLシステムの外部フラッシュをぜひ使って欲しい。
SEA&SEA社製
YS-110
「DS-TTL」機能、LEDターゲットライトなどを装備した水中用外部ストロボ。
YS-110 INON社製
D-2000
新開発“S-TTL”搭載で外部ストロボでのTTLオート水中撮影が可能。
D-2000

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